2008年07月04日

深海のYrr・下

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深海のYrr


--ネタバレアリ--

ついに読み終えてしまった「深海のイール」
面白かった。
イールが、空母インディペンデンスへ向けてオルカ突進させて、落っこちた潜水艇にメタン氷を摘めて、深海から魚雷のように撃ち放ち、インディペンデンス壊滅的打撃からの展開がスピード感があってあっというまに読みきってしまった。


イールというのは、単細胞生物だったのだけど、自然と言うのは全てが繋がっていて、それら全てが地球。上巻のはじめにでてくる「すべてはひとつ」という言葉が、全てだ。
人間は、地球の支配者ではなくって、地球に暮らす生物のひとつ。謙虚な気持ちにならなければ、知性があろうとなかろうと、すべての生物を尊重しなければならない。
地球は、人間なんていなくったって存続していくだろう。だけど、他の生命体はそうはいかないんだ。他の生命体は、人間以上に自然と地球と繋がっているから。
そんなテーマだ。
最近になって、人間はそれに気がついてきているけど、手遅れになってなければいいな。
最後の方は、神って存在するの?だとしたら、神の姿に模して創造された人間は、なんなの?イールは?って宗教的な感じになる。
その神は、聖書の神である。だけど、仏教にはたくさんの神がいるように、この世にもたくさんの文明、文化、人種がある。それらは、平等であり、どれかが秀でているものでもない。むしろ補っていかなければらないのだ。
人間同士が、戦争やったりして、まともにお付き合いができていない状況で、自然と付き合ってなんかいけるわけない。ってテーマもあるんだろうな。
科学が進歩して、いろいろな事を知ってしまったから、人間は他を見下してしまう。
多くを知らず、不思議、恐れなどを持って接していた、大昔の暮らしの方が、人間の心をも豊かだったのかもしれないな。



カナダのシャトー・ウィスラーに集まった科学者達は、米軍空母のインディペンデンスで、イールがいると思われるグリーンランド沖で、イールとコンタクトを取ろうとする。
交渉は、地球外知的生命体探査を行なっていたサマンサ・クロウ。数学を基にしたメッセージを送信すると、返事が返ってくる。その暗号を解読するとインディペンデンスを真下から見た画像だった。
その直後、オルカが現れる。そして、青い靄が空母の下に。それを取り込もうと潜水艇の出し入れ口を開けると、オルカが突進してくる。同時に進入してきたタンパク質。
オルカの突進により、アリシア・デラウェアが死んでしまう。
混乱する空母内の安定を取り戻した後、単細胞生物であるイールの情報伝達を行なっているフェロモンの抽出、合成に成功。


そして、科学者たちが知らされていなかったもう1つの作戦が実行されようとする。
それは、フェロモンに毒を合成し、イールに解き放つ。毒に犯されたイールは全滅する。
この作戦は、米国の利益が最重要である。米国は唯一無二の地球上の正義であるために、米国が世界を救ったことを、知らしめるために、イールの知識、情報が他国に渡り、世界の情勢が不安定にならないように。


科学者たちは、それを阻止するべく動く。
その時、オルカの進入によって落ちてしまった潜水艇が、メタン氷を満載して、深海から猛スピードで浮上してくる。そして、船底が大きく損傷してしまう。沈没の危機のインディペンデンス。
司令官のリーは、それよりも作戦を実行し、米国のために動く。
邪魔者は撃つ。科学者のスー・オリベイラ。リーの部下のピーク。CAIであり科学者であったルービンが死ぬ。もう1つの作戦を知ったために殺されそうになった科学者のヨハンソンを殺そうとしたCIAヴァンダービルトを空母から投げ落とし、自らも命を落としたグレイウォルフ。


アナクワとカレンとヨハンソンは、沈み行く空母の中で、リーの作戦を阻止し、自分達の作戦を実行しようとする。それは、潜水艇に乗り深海へ。そこへイールのフェロモンを注入された人間の死体を解き放つこと。これにより、イールが憎む人間であるが、自分達のフェロモンを持っている事を教える。イールを騙し、欺く作戦。それが成功すれば、イールは、人間を仲間だと共存者だと認めてくれるかもしれなし。そして、その間に人間は正しい方向へ地球と向き合っていく道を進めば良い。


深海へは、カレンが行く。アナクワは、クロウを助けに空母の上階へ戻る。
ヨハンソンは、潜水艇でアナクワを待つ。
その時、リーがやってくる。そしてヨハンソンを撃つ。潜水艇の助手席に乗り、舵を助手席側に切り替えて出発。しかし、ヨハンソンは最後の力を振り絞り、舵をメインに切り替えて潜水艇で入り口の壁に向けて、魚雷を発射。爆発により潜水艇は、吹っ飛ぶ。空母は壊滅状態。


クロウを助けたアナクワ。潜水艇までたどり着けない。ここで終わりかと思ったとき、彼がホエール・ウォッチングで使用し馴れているゾディアックというタイプのボートが流れてくる。
やっとのおもいで体を引き上げ、空母から脱出する2人。


深海へ進んだカレン。
フェロモンを注射したルービンの死体を解き放つ。
イールが触手を伸ばして、調べてく。そして、イールは受け入れてくれた。
世界の海に平和が訪れる。


カニなどが運び上げてきた、バクテリアは毒素が弱まっていき、薬も効いてきた。
世界は混乱している。
人間以外の知性体が、この世にいることに驚き、どのように受け入れるのか。宗教界は、混乱する。神が自らの姿を模して、人間を作った。知性は神が人間に与えた唯一のものであるはずだった。
人間は、地球の支配を管理を任されているはずだったのに。それが覆ってしまった。
いったい人間とは何者なのか?神はいるのか?イールは何者なのか?
結局。人間は、地球の支配をまかされてはいないのだろう。
人間は、神の箱庭で暮らす一部でしかないのだ
タグ:深海のYrr
posted by マクセリオン at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

深海のYrr・中

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深海のYrr


--ネタバレアリ--

深海のYrr中巻は、津波によってヨーロッパ大西洋岸、北海の石油産業、海岸沿いの工業地帯が壊滅。津波から一週間後、カナダシャトー・ウィスラーに世界中の科学者が集まる。
アメリカ主導で、世界の異常を究明、解明、解決策をたてる事に。その間にも、深海にしかれている通信ケーブルなどが切られていく。通信手段も失い、広い世界にもどっていく。
船舶も大型船以外の航行は厳しくなり、大型船もエンジンを冷やすための海水を取り入れる部分に貝、クラゲなどが多いつくし、エンジン加熱で航行不能に。

世界は、どーなるの??って展開の中、ヨハンソンが自説「深海のイール」を発表。
シャトーウィスラーに集まった世界中の軍、情報機関、科学者は、地中の知性体の存在が、この事態の本質であると結論に達する。

そして、イールとのコンタクトを取ることになり、地球外知的生命体探査を行なっている機関のサマンサ・クロウをリーダーとし、米軍協力の下で計画がすすめられていく。そして下巻へ。


まぁ世界の危機。ヨーロッパが壊滅してしまったからってのもあるのだろうけど、米軍の軍事力ってのはすごいよ。だけど、米軍は頼られることをいいことに、世界のリーダーになろうとするし、頼ってこさせるように仕向けて世界のリーダーになろうとしているのだけど、この国の軍事技術、軍隊の力には、頼らざるを得ないだろうな。現実に起きた場合も。

それから、中巻では「知性」ってなに?という事がテーマだ。
「知性」ってのは、「知識を感情を通して利用する。」って事だと思う。
だけど、その感情を持つのが人間だけなのか?って事になると、完全にわからない。
例えば、犬は感情がありそうだけど、本当にそうなのか?人になつくのは、その人が餌を与えてくれるからという理由だけであれば、楽しそうに尻尾を振るのは、そうすれば餌を与えてくれるからってだけかもしれない。それが感情であるのか?わからないのだ。

だから、人間は人間しか理解できない。他の動物、たとえ知性を持っていると思われる動物だったとしても、理解する事は困難だ。
だからこそ、人間は、地球の唯一の知性体であるとおごる事無く、謙虚に、地球の一部分の動物であると思い生活をしていかなければならないんだ。

って事なんだろうな。
タグ:深海のYrr
posted by マクセリオン at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

深海のYrr・上

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深海のYrr


--ネタバレアリ--
面白い。ノルウェーカナダバンクーバーが舞台となって、二つの物語が進んでく。
透明なクラゲのような有機体は、いったいなんなのか・・・きっとこれが深海のイールなんだろうな。
それが、どーなってくのか。
資源の無い日本近海にあるメタンハイドレートの掘削の問題点が指摘されていて、日本人にしたら、原油高で苦しんでるのに、そこへきてそんな問題点があるだなんて、痛い話しだ。
捕鯨国日本が、批判される部分があって、それは違うだろって思った。

物語として、ノルウェーの石油開発企業が、深海のメタンハイドレートに大量のゴカイが出現。
そのゴカイは、新種のようであり、不思議な振る舞いをする。メタンを食い進み酸欠で死ぬまで掘削する。
その頃、カナダのバンクーバーでは、ホエールウォッチング船に、多数のくじらが攻撃してくる。
鯨の暴力的な振る舞いはは世界各国で起こる。

いったい、海で何が起こっているのか??
物語は、中巻へ進む。
タグ:深海のYrr
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2008年05月02日

クライマーズ・ハイ




クライマーズ・ハイ


いやー、素晴らしい作品だった。
電車内で目頭が熱くなって、我慢するの大変な場面が何度もあった。

男気溢れる熱い作品。
会社人間も、そーでない人も、主人公の悠木の気持ちは理解出るはず。
こんな人間臭いヒーローはなかなかいないよ。


横山秀夫の最高3作品。
クライマーズ・ハイ
震度0
半落ち
posted by マクセリオン at 21:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月06日

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マイクル・クライトン
小説
遺伝子技術をテーマにした作品。ジュラシック・パークのようなアドベンチャーはない。
遺伝子技術の進歩により、遺伝子の特許などお金を生み出す部分の問題点がテーマとなっていた。

今まで、何作も彼の作品を読んできたけど、一番面白くない。
短編小説をまぜてる感じ。話がポンポン飛ぶ。メインがない。群像劇のように最後に、ひとつになるのかなぁと思いきや、そーはならない。くっつく話もあるのだけど、それほど深く繋がるわけでもない。
読みにくいし、とっつきにくい作品だった。
そんな形になったであろう理由は、下巻の訳者あとがきに書かれている。

だけど、この作品はいろいろと考える部分がった。
遺伝子技術は、大きく進歩している。クローン技術で生まれた牛肉が、安全でありそろそろ販売も開始されるみたいだ。日本では、販売を検討する委員会が発足したとか。そんなニュースが今朝の新聞に載っていた。
遺伝子導入、遺伝子組み換え。クローン羊のドリーが誕生したとき、みなは驚いた。それだけだった。その先にある嫌悪感を意識はしなかった。それは遠い遠い先のことだと思っていたし、想像もつかなかったからだろう。
それが、現実になりつつある。クローン牛を食べられますか??嫌悪感を懐く人は多いと思う。今から、クローン技術を止めることはできないだろう。その裾野は広がりすぎてまとめられないだろう。
人間の生活に大きく影響を及ぼすときになって、はじめて人間は考える。
地球温暖化もそうだ。だから、今からきちんとルールを作るべきだ。

でも、小説には遺伝子組み換え、クローンの食用については描かれていない。
基本的には、遺伝子特許と大学と企業の密接な関係により、純粋な研究が行なわれず、お起きの人の不利益にな(恐怖の存在でも描かれていた構図)。

きちんとしたルールさえ作れば、遺伝子技術はすごく明るい未来を提供してくれることだろうとは思うけど、なんか気味が悪い感じだ。


マイクル・クライトン
タグ:NEXT
posted by マクセリオン at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする